『死なないつもり』を書いた横尾忠則氏に聞く 80歳にして創作を続ける芸術家の美意識

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80歳を迎えても、絶えず自らに変化を求めることで新たな創作を切り開く芸術観とは。

死なないつもり (ポプラ新書)
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──ぎょっとするタイトルです。

死がずっと基本的なテーマになっていた。20代の後半で死亡広告を出したり、自殺したポスターを作ったり。最初の作品集が『横尾忠則遺作集』であり、普段の物の考え方にも、自分を死んだと仮定して、死後の世界から生の世界を見ている発想がある。一般の人は死をひとごとと考えていて、自分のことと考える人は少ない。でも僕の年齢になると、ことさらリアリティを持ってくる。ついこの先のドアを開けると死の世界があるように身近に感じる。

──死後の世界から見ている発想とは。

生きていれば楽しいこと、苦しいことがあるかもしれない。だが、どちらを選ぶかは本人次第とはいえ、世の中に苦しいこと楽しいことは実はそんなにない。第三者的に見れば苦しくもないことに苦しみ、それが本人にとっては大問題だったりする。本来は大自然の中でどれが美しくてどれが醜いかなどなく、ただ存在しているだけだ。その人の美意識で決まる。決める側の人間の問題なのだ。

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