今秋に上場を控えた日本郵政が、成長シナリオの打ち出しに躍起だ。
4月1日に公表した新中期計画では最終2018年3月期の連結純利益を4500億円とし、15年3月期見通しから7%増を目指す。郵政グループの“お荷物”である日本郵便も、15年3月期260億円の最終赤字見通しから、300億円の黒字を見込む。
収益改善が急務の日本郵便は、通販業者向けの積極的な営業活動により、荷物配送サービスの取扱個数を拡大させる。特に14年6月から開始した小型物品配送(3辺60センチメートル以内)の「ゆうパケット」に注力。新中計では「ゆうパケットによる他社宅配便からのシェア獲得」と刺激的な文句が含まれ、西室泰三社長は「ちょっと書き方がマズかった」と頭をかく。
目下の課題は、日本郵便への投資資金をいかに手当てするかだ。日本郵政は14年秋、保有するゆうちょ銀行株式の一部を同行に買い取らせる形で売却。この資金で日本郵便に6000億円の増資を行った。だが、これはすべて、豪州の物流会社・トール社の買収に充てられる。
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