ライブドア錬金術、あまりにも突然の破局 東京地検特捜部が証取法違反容疑で強制捜査
「グレーな取引」で急成長を遂げてきたライブドアに、捜査当局のメスが入った。マネーゲームに依存した成長モデルは幻と化した。
「インターネット企業はもともと法律なんてないところから生まれた。もちろん、法律の範囲で最大限やるが……」「100分割だってこんなに騒がれるとは思っていなかった」「リーガル(法律)は確認している。クロ(な取引)はぜったいにやらない」「ほかの企業も似たようなことはやっているのに、目立っちゃうから批判される」
1月16日、東京地検特捜部と証券取引等監視委員会が証券取引法違反(偽計取引、風説の流布)容疑でライブドア本社に家宅捜索に入るほんの4時間前、ライブドアの熊谷史人取締役(財務担当)は本誌の取材でこう語っていた。
その前の週、ナンバー2で金融部門を統括する宮内亮治取締役は同社の金融手法について「相場操縦では」という本誌の質問に悪びれもせずに答えた。
「クロなことやルール逸脱はマズイ。でも、グレーは全然いいんじゃない」
ライブドアは100分割や時間外取引を使ったニッポン放送株の大量取得など、法律や制度の抜け穴を巧みに突いてきた。「スレスレでも儲ければOK」という貪欲さこそが強みだった。
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