ライブドア梃活用(レバレッジド)経営の秘密 「小が大をのむ」敵対的買収の醍醐味を満喫
■小が大をのむ敵対的買収の買う側の醍醐味。
■虚名を実体化する“火付け役”の荒技とは。
[ポイント1]
登記上の本社は歌舞伎町だが現在のオフィスは六本木ヒルズ。5年間で3万分割し、4月12日株価なら293円から購入できる。
[ポイント2]
分割の権利落ち後、新株が実際に発行されるまで約2カ月かかるため株の需給が崩れる。03年には時価総額が一時8倍まで膨らむ。
[ポイント3]
MSCB(修正条項付き転換社債型新株引受権付社債)で800億円調達。転換価格修正条項など引き受けのリーマンに有利な条件。
敵対的買収の火付け役は、通称・ホリエモン、弱冠32歳の堀江貴文ライブドア社長に違いない。なるべくしてなった火付け役の真の姿を徹底検証。そこからは“梃(テコ)の原理”を応用するかのような、新たな経営手法が垣間見えてきた。
徹底検証(1)
“本社・歌舞伎町”
JR新宿駅の東口を出て区役所通りへ。風俗営業店の居並ぶ長い坂を登り切ると、目指すビルにたどり着く。歌舞伎町といっても外れ、職安通りを挟んで向かいはもう大久保、外国人居住者のとりわけ多い町だ。
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