就職や資格取得支援への取り組みを強化する大学が評価される中、不況に強い専門職の就職動向に対する注目度は高い。特に医療系などの専門職では、国家試験合格率が気になるところだ。
2015年度の医師国家試験は、全体の合格率が91.5%だった。大学別でトップだったのは自治医科大学と和歌山県立医科大学の99.1%。3位以下は東京医科大学、順天堂大学、東京慈恵会医科大学が続いた。新卒生だけで見ると、順天堂大学、東京慈恵会医科大学、近畿大学、和歌山県立医科大学の4校が100%と全員合格を達成した。
今年は37年ぶりに宮城県に東北医科薬科大学が医学部を新設し、志願倍率は24倍強と人気を集めた。来年は千葉県成田市に国際医療福祉大学が医学部を新設予定だ。こちらもかなりの人気となりそうだ。
歯科医師国家試験のトップは東京歯科大学の93.3%、2位は東京医科歯科大学91.0%。9割超えは2校のみと医師国家試験に比べて低いが、これは全体の合格率が63.6%と低いためだ。なお、最近の学費値下げで私立大の歯学部は志願者が回復傾向にある。
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