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新幹線は国土をどう変えるのか 地域の将来像の再デザインが必要

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東海道新幹線が1964年に産声を上げてから半世紀余りを経て、新幹線ネットワークが九州南端から北海道までつながった。上越や北陸にも延びたネットワークは、地図の上では日本の骨格と呼ぶにふさわしい。一方、新幹線の基本計画が作成済みの地域では、着工を求める動きも活発化している。ただ、開業地域でも効果や影響は多様で、すべての人がその恩恵に浴したわけではない。特にJRから経営分離された並行在来線の環境は厳しさを増している。近年、開業が相次いだ整備新幹線の沿線を中心に、新幹線の今、そしてこれからを俯瞰してみた。

九州開業5周年で盛況 博多と「くまモン」が勝者? 

九州新幹線は2011年3月12日に博多─新八代間がつながり、博多─鹿児島中央間288・9キロメートルが全線開業を迎えた。しかし、前日に東日本大震災が発生。開業のニュース自体が全国に行き渡らなかった。その悔しさを振り払うように、16年3月、各地の街頭を「九州新幹線開業5周年」のポスターやイルミネーションが彩った。

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