自民党の小泉進次郎氏ら若手議員で作る政策グループが、高齢者に重きを置く現行の社会保障を「全世代型」に改めるべきなどとする報告書をまとめ、永田町・霞が関で話題となっている。私もTBS系列の報道番組「ニュース23」で紹介すると、大きな反響があった。
医療費の個人負担などについて、年齢ではなく所得による区分に見直す。そんな改革を目指すというが、負担増になる高齢者や、患者が減る医師たちから不満が噴き出し、自民党の支持基盤が揺らぐおそれもある。それでも小泉氏が父・純一郎氏のように「自民党をぶっ壊す」覚悟で改革を進められるか。この点も見どころである。
若手グループとは、自民党の財政再建に関する特命委員会(委員長・稲田朋美政調会長)の傘下にある「2020年以降の経済財政構想小委員会」のこと。小泉氏が事務局長を務め、30〜40歳代の自民党若手議員が中心メンバーとなっている。
報告者は新卒一括採用、終身雇用、定年制など、これまで平均的とされてきた慣行の見直しを提案した。多様な生き方ができるよう、65歳以上としてきた高齢者の定義を改めるよう求めている。
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