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経済を見る眼を養う基本に忠実な15冊 経済と財政

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土居丈朗 慶応義塾大学教授

どい・たけろう●1970年生まれ。大阪大学卒、東京大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。09年4月から現職。行政改革推進会議議員、税制調査会委員等を務める。(撮影:尾形文繁)

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読書にまとまった時間が割けるときに“経済を見る眼”を養うには、あまたある本の中でも基本に忠実な本をお薦めする。聴き心地のいい話や奇をてらった見方、陰謀論に流されないよう、経済現象を根源的に規定している要因をロジカルに理解することが肝要だ。

経済学の基礎理論の理解に適しているのは次の3冊だ。『ひたすら読むエコノミクス』は、著者が「経済学を勉強する敷居を低くする」ことを目指して記した書だが、経済学の本質を再確認するためにもお薦めしたい。事例を交え、モラルハザードや誘因(インセンティブ)など経済現象を理解するうえで欠かせない専門用語を、わかりやすく解説している。

経済学の基礎理論は、家計や企業や金融機関などの行動原理を理解するのに役立つミクロ経済学と、日本経済や世界経済を全体的に俯瞰するときに役立つマクロ経済学がある。

ミクロ経済学を直感的に理解するには、『ミクロ経済学の力』が優れている。「各人は、自分にとってなるべく得な行動を選ぶ」という「合理的行動」から経済現象を説明している。今日の経済を支配する市場原理は万能ではなく、どのようなときに市場の失敗が起きるかも解説。TPP、新技術の業界標準、学歴と賃金などの実例は、マクロ経済学への橋渡しにもなっている。

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