有料会員限定

議長国ニッポンに迫る危機の真相 伊勢志摩サミットはどうなる?

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
拡大
縮小
伊勢志摩サミットで議長を務める予定の安倍晋三首相(撮影:尾形文繁)

特集「世界を揺さぶり続ける」の他の記事を読む

フランスのオランド大統領も観戦中だったパリ郊外のサッカースタジアムにおいて爆発が発生、その後、パリ市街地で飲食店などが鋭撃され、またコンサート開催中の劇場が占拠されて自動小鋭による乱射が行われた。飲食店や劇場など、ソフトターゲットが狙われ、わずか約30分の間に130人もの無辜の民の命が奪われた、まさに無差別殺傷テロ事件であった。

この事件の実行犯は、イスラム諸国出身の移民の子孫で、多くがフランスや隣国ベルギーで生まれ育ったフランス国籍、ベルギー国籍を持つ、いわゆる「ホームグロウン・テロリスト」である。また彼らは、シリアへの渡航歴を持つとされる。

短時間に130人を殺害していることから、シリアやイラクでの戦闘経験を持つか、よく訓練された者による犯行であろう。以前から欧米各国では、イラクやシリアなどでアル・カイダや「イスラム国」(IS)に外国人戦闘員として参加した者によるテロが懸念されていた。

「なぜパリが狙われたのか」「なぜ今事件が起きたのか」と多くのメディアなどから問われた。答えは簡単である。「パリやロンドン、ニューヨークなどはつねに狙われ続けている。当局が未然に察知できなかったテロが発生しているにすぎない」ということである。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内