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三菱重工の“量産力" MRJ成功のカギ握る

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飛行試験機は戦闘機などを手掛ける小牧南工場を使って、人海戦術で完成させた。量産機は専用の新工場で効率的に組み立てる(写真:三菱航空機)

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MRJ初飛行の舞台となった愛知県営名古屋空港(西春日井郡豊山町)。そのターミナルビルのすぐ目と鼻の先で、長さ150メートル、幅135メートルにも及ぶ巨大な建屋ができつつある(図1内上写真)。三菱重工業が2016年春の竣工を目指して建設を進める、MRJ量産のための新工場だ。

[図1]
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「当社が培ってきたものづくりの技術や経験・ノウハウを結集する」──。生産統括責任者の石川彰彦・三菱重工執行役員がこう意気込む小牧南新工場(仮称)は、機体の最終組み立てを担う最重要生産拠点だ。試験機は隣接する戦闘機などの工場で組み上げたが、エアラインに引き渡す量産機はこの新工場で命を吹き込み、世界へと送り出す。

MRJは傘下の三菱航空機が開発・販売を担当するが、主翼、胴体など機体構造部の製作を含む生産面は三菱重工本体の仕事となる。飛行試験が始まり、機体の開発作業はいよいよ終盤に差しかかった。目標とする17年4~6月の納入開始に向け、重工本体も量産のための本格的な準備に追われている。

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