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航空エンジン、装備・内装品メーカーの実力

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IHI(エンジン)、ジャコム(内装品)、ナブテスコ(飛行制御機器)、住友精密工業(主脚)

IHI
A320、B787など有力機のエンジンに参画

エアバスのA320、ボーイングの777と787。これら人気旅客機のエンジンに深くかかわっているのが、総合重工メーカーのIHIだ。米GEなど航空エンジン世界大手の開発パートナーとして、低圧タービンやファンモジュールなどの開発・製造を担っている。

IHIは航空エンジンの国内最大手。自衛隊の戦闘機用などで技術を磨き、1980年代に民間分野にも進出した。旅客機市場の拡大を受け、民間用の売上高は過去10年間で倍増し、3000億円規模にまで成長。昨年度は防衛用を含むエンジン部門全体で、連結営業利益の6割超に当たる395億円を稼ぎ出した。

旅客機エンジン業界のビジネスモデルは独特だ。エンジンのカタログ公表定価は100席台の狭胴機用で10億円以上、中大型機用で25億円以上するが、実際の販売価格はその2~3割程度だ。通常、ボーイングやエアバスはメーカーが異なる2種類のエンジンを用意してエアラインに選ばせるため、導入コストが高いと選択してもらえない。

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