米中西部セントルイスから車で1時間、イリノイ州で農場を経営するのがロドニー・シリング氏(60)である。「遺伝子組み換え(GM)種子の安全性は?」。シリング氏にそう尋ねてみると、明快な答えが返ってきた。「トウモロコシが育っているのを見るのは大きな喜び。人に安全だと確信がなければ、こんな種子は使わないよ」。
5代続く農家で、1300エーカー(1エーカー=約4047平方メートル)の農地にトウモロコシと大豆、小麦を3分の1ずつ作付けしている。1996年ごろ、市場に出始めたときにGM種子を植え始めた。GMを使い始めて生活は一変した。収量は上がり、防虫・除草の手間が大きく省けたとほほ笑む。
「70年代にトウモロコシは1エーカー当たり135ブッシェル(1ブッシェル=約25.4キログラム)取れた。それでもずいぶん取れたね、と喜んでいたほどだ。今では180~210ブッシェル。昨年は豊作で224ブッシェル取れた。トウモロコシの質も上がった」という。
記事全文を読むには有料会員登録が必要です。
(残り 2471文字 です)
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
【9/30(火)まで】 年額プラン2,000円OFFクーポン 配布中!
詳細はこちらから
この記事の特集
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら