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スコットランドの独立は沖縄の動きと合わせ鏡 信頼できる記者をメディアでどう探すか(5)

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2014年9月18日に実施された、英国からのスコットランド独立を問う住民投票。独立反対派が勝利したが、今年5月の英国総選挙では、独立を目指すスコットランド民族党が躍進した。(EPA=時事)

信用できる著者(あるいはメディア)を選ぶ際、筆者の経験に照らして指摘できる留意事項は以下の4点になる。(1)自分がよくわからない事項について分析するときには、信用できそうだと思う著者(あるいはメディア)の書いた物を読んで、それに乗っかること。(2)日本語文献で読める範囲で信用できる著者(メディア)は、それぞれの分野で10人もいない。(3)当初、信頼できると思った著者(メディア)が深刻な誤りを繰り返した場合は、乗っかる先を変える。(4)著者(メディア)が信用できるか否かを判断するには一定の時間が必要だ。

昨年9月18日にスコットランドで行われた英国からの独立の是非を問う住民投票では、反対が200万1926票(55.25%)、賛成が161万7989票(44.65%)で、独立反対派が過半数を占めた。日本のほとんどのメディアが、スコットランドの独立運動はこれで沈静化すると報じた。さらにスコットランドの分離、独立運動はナショナリズムの要素が少ない地域主義であると評価し、英国の中央政府が地域政策を変更すれば深刻な問題を引き起こすことはないという見方を示した。

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