トワイライトエクスプレス寝台券入手の極意 【前編】超人気でも、発車直前に買える!
「もちろん、普通の特急列車より難易度は高いです。でも、キャンセルが出やすいタイミングはあります。まず、1カ月前の発売日。複数の窓口に申し込み、余分に取れてしまった席をキャンセルする方、あるいは、せっかく取れても窓口に取りに来ないお客様がいらっしゃいます」
JRの指定券は、1カ月前(前月の同日)の午前10時に全国で一斉に発売されるが、駅によってはそれ以前の時間から申し込みを受け付けている(事前受付:ただし受け付けるだけで、指定券の確保はあくまで10時から)。
例えば朝の出勤前に申し込んだ人が、昼休みや退勤後に窓口に寄って結果を確認し、不要になった席をキャンセルすればその席はマルスに戻される。
窓口に取りに来ないのは、例えばどこかでチケットが取れてしまい、他にも申し込んだ窓口があったのを、忘れてしまうケース。これは当日21時以降など一定の時間を置いてキャンセルされる。全国一斉に発売される10時には取れなくても、その日のお昼や夕方、夜には、どこかでキャンセルが出る可能性が高いということだ。
乗車2日前もチャンスだが、穴場は「乗車当日」
「次にチャンスが大きいのが乗車2日前。これはご存知の方も多いと思います」
寝台券の払い戻し手数料は330円だが、乗車前日になると額面の30%となる。A寝台個室のロイヤルを例にすれば、乗車前日以降の手数料は5300円に跳ね上がる。そのため、寝台券のキャンセルは特に2日前に集中しやすい。だが、これは知っている人も多いので、競争率も激しそうだ。もっと、意外な狙い時はないのだろうか。
「盲点といえば、出発直前ですね。発車直前に指定券を手放す人は、意外に多いですよ」
寝台券などの指定券は、1回に限り手数料なしで変更できる。仕事などの都合で乗れるかどうかわからない人が乗車当日まで粘り、最終的に諦めて他の列車に変更するというケースが結構多いのだ。「トワイライトエクスプレス」のような列車の場合、当日はもう寝台券購入を諦めている人も多く、確かに意外な盲点と言えそうだ。
広田さんによれば、この「出発直前」を狙うテクニックは、「はやぶさ」や「こまち」など、全席指定の新幹線列車にも有効だという。
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