有料会員限定

勝ち組ゼネコンの将来戦略 国内盤石だが再編はまだ先

印刷
A
A

関西系の竹中、大林は身軽な財務で先行。関東系の鹿島、清水、大林も有利子負債・不良債権削減に奔走。ただし業界再編のリーダーシップは期待薄。

7月19日、日経新聞の一面トップに「清水・鹿島・大成建設が提携」の文字が躍った。都市部での大規模プロジェクトを狙った技術提携で、ビルの耐震やIT対応新技術を共同開発し、防災・環境関連でも手を組む。夕刊各紙も大見出しでこれを追いかけ、一時はついにゼネコン業界でも大型再編が始まったかと思われた──。

だが3社は共同で即座に否定リリースを発表、曰く「すべての基礎技術について共同研究を行っているわけではなく、技術提携でもありません。また、資材の共同購入などを行う包括提携の予定・計画についても一切ありません」。

3社は99年4月から建設分野の特定基礎技術3テーマ(耐震技術1テーマ、防災技術2テーマ)で共同研究を進めており、清水建設社内で日経新聞の取材を受けたという。7月18日のリリースでも、共同研究開発成果の第一弾として「施工性が優れた鉄筋鉄骨コンクリート造柱脚の設計施工指針を策定」と発表している。

当該ゼネコンの広報担当者は、「誤報としても、故意としか考えられない。業界を再編へ誘導しようとする意図があったのだろう」と言う。参院選を前に政治的思惑が働いたのかもしれない。

この記事の特集
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「研究職600人雇い止め」理化学研究所に走る衝撃
「研究職600人雇い止め」理化学研究所に走る衝撃
日野自動車「データ改ざん」による重すぎる代償
日野自動車「データ改ざん」による重すぎる代償
工場が消える!脱炭素が迫る最後の選択
工場が消える!脱炭素が迫る最後の選択
マンションで急増「宅配ロッカー」が突く新課題
マンションで急増「宅配ロッカー」が突く新課題
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内