ウクライナ問題、学校や家庭で子どもの「なぜ」にどう答えるか 地球儀を見ながら学ぶ「13歳からの地政学」入門

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こうした地政学の基本的な考え方を身に付ければ、中学校や高等学校で歴史を学ぶときにも大きく役に立つばかりか、外国語を学ぶモチベーションにもなるだろう。しかも世界の見方を知れば、世界はもっと面白くなる。

「国際政治の取材の現場で感じたことは欧米が表なら、ロシアは裏だということです。でも、裏がわかると表もわかるのです。欧米の論理があれば、ロシアや中国の論理もある。欧米しか勉強していない人には世界はわからないし、欧米自体のこともわからないのです」

『13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海』には、国際政治記者である田中氏ならではの仕掛けも隠されている。実は、その道のプロが読めば「これは!」と思わせるようなリアルな国際政治の内幕も溶け込ませている。実際に読んでみれば、大人こそ興味深く読めることがわかるし、世界を知ることは欧米だけを知ることではないこともわかる。

「国際政治の現場にいると欧米、とくに欧州が、自分たちは世界の中心であると考えていることがわかります。一方、日本にも欧米コンプレックスがあって、欧米の一流大学ばかりを称賛する傾向があります。しかし、自分は日本人だからと臆する必要はない。考えてみると、地図とは異なり中心がない地球儀は面白いもので、そうした感覚から自由になれます。従来の考え方や価値観の枠組みから自由に物事を捉えることで、自分の潜在力や可能性を引き出すことが必要だと考えています」

田中孝幸(たなか・たかゆき)
国際政治記者
大学時代にボスニア内戦を現地で研究。新聞記者として政治部、経済部、国際部、モスクワ特派員など20年以上のキャリアを積み、世界40カ国以上で政治経済から文化に至るまで幅広く取材をした経験を持つ。著書に『13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海』(東洋経済新報社)
(撮影:尾形文繁)

(文:國貞文隆、注記のない写真:iStock / Getty Images Plus)

新春プレゼントキャンペーンと題して『13歳の地政学 カイゾクとの地球儀航海』を抽選で10名の方にプレゼントします(応募は23年1月31日まで)。学校で働く先生をはじめ、自治体などの教育関係者、そして子どもを持つ保護者の方まで奮ってご応募ください。当選者は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。応募はこちら

東洋経済education × ICT編集部(2022/12/31更新)

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小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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