日経平均4日続伸、終値1万7490円に 為替は1ドル116円台、週明けも続伸か
[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続伸。朝方に取引時間中で7年3カ月半ぶりとなる1万7500円を回復した後、下げに転じる場面もあったが、良好な需給環境が下支えし、堅調な地合いが続いた。
短期的な過熱感や週末要因が重しとなっている一方、消費再増税が見送られ、国内景気の落ち込みが回避されるとの見方が先高観につながっているという。
日経平均は始値がこの日の高値となった。前日の米国株高や外為市場での円安基調など良好な外部環境を背景に買いが先行。日経平均オプション11月限のSQ(特別清算指数)算出に絡む売買が買い越しとなったことも指数を押し上げたという。
前場中盤には高値警戒感などを背景に利益確定売りに押され、一時92円安となったが、午後2時以降、再びプラス圏に転じた。為替が1ドル=116円台前半へ強含むとともに主力輸出株に買いが入ったほか、不動産や金属製品なども買われた。トヨタ自動車<7203.T>やソニー<6758.T>などが高値引けとなり、年初来高値を更新した。
前引けのTOPIXがマイナス圏だったことで、日銀が指数連動型上場投資信託受益権(ETF)を買い進めるとの思惑が指数上昇を支えたという。マネックス証券チーフ・ストラテジストの広木隆氏は「日柄調整をしないまま上値を切り上げていることで利食い売りは出やすいが、日銀のETF買い入れを背景に底堅さは崩れない」とみていた。
大阪取引所によれば、日経平均のSQ値は1万7549円60銭となった。SQ算出に絡む売買は推定で6100億円とみられている。
個別銘柄では、積水ハウス<1928.T>が前日比で6%を超える上昇となり、年初来高値を更新した。13日に自社株買いと2015年1月期の連結業績予想の上方修正を発表し好感された。
半面、大真空<6962.T>が大幅安となり、東証1部の値下がり率トップ。13日、2015年3月期の純損益が一転赤字になる見通しだと発表したことで、嫌気された。
東証1部騰落数は、値上がり1148銘柄に対し、値下がりが556銘柄、変わらずが130銘柄だった。
(杉山容俊)
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