立ち話がなくなるとイノベーションは妨げられるか
廊下での立ち話がないとリモート勤務時代のイノベーションが妨げられると心配する人もいるが、それは根拠のある懸念なのか?
廊下での立ち話は本当のところは、実際のオフィスで非常に近い人同士に限られた会話だ。毎日同じ10人に会って話をし、セールスはセールスと、研究開発(R&D)はR&Dと、インターンはインターンと話す。
これに対し仮想世界ではもっと素晴らしいことが可能だ。昨年あるグローバル銀行で行った調査で「バーチャル井戸端会議」の実験を行ったところ、知らない人同士をランダムに集めたオンライン会議で、インターンが上級幹部と出会った。打ち解けて話すことが通常なら決してない組み合わせであり、これがパフォーマンスと採用の確率の劇的な改善につながった。
ゴールドマン・サックス・グループのような金融大手はリモート勤務を例外と位置付け、労働者を呼び戻すと主張しているが。
金融アナリストの仕事は、単独業務と共同作業を少しずつ必要とする他のさまざまな業界の仕事と何ら変わりはないと思う。特定のモデルに固執するのはむしろ特定の最高経営責任者(CEO)による選択なのかもしれない。
しかし、フィンテック業界では柔軟性が比較的大きく用意されているようだ。投資銀行が柔軟性に抵抗し、フィンテック業界が柔軟性を歓迎するなら、優秀な人材の一部はその方向に流れると想像される。
原題:
‘Remote Work’ Will Just Be Called ‘Work’ 10 Years From Now(抜粋)
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著者:Henry Ren
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