ここまでできる公立小の「総合的な学習」の可能性 三越伊勢丹と、仮想世界でファッションショー
これまでに、「タンザニアの子どもたちのために、自分たちができることを考え、自分たちで集めた文房具を届ける」「1年かけてヨルダンやネパールと交流し、現地の子どもたちに向けたメッセージソングをCD化し楽曲を販売する」などの実践を行ってきた。
昨年は、コロナ禍で授業時間が減ってしまったが、3年生の社会科見学で「三鷹の森ジブリ美術館」に出かけたことにひも付けアニメの制作を行うことに。アニメーターによる特別授業をオンラインで行い、タブレット端末を用いてコマ撮りアニメの制作を行った。
「子どもたちの力は無限大で、子どもたちの力で社会を動かすことができると思っています。これからも良質な経験と良質なリフレクションを重ね、対話の持久力をつけながら、一人ひとりが自分で言葉をそしゃくし自分の言葉で発表することができるような後押しをしていきたいですね。将来的には、子どもたちが主体となって社会や学校の課題を真剣に考え、教員など周りの大人がそれらをフォローしていく、そんな授業がやりたいなと思います」

東京都三鷹市立第三小学校主任教諭
大学卒業後、食品会社の営業職として勤務した後に転職し、2011年から教員になる。北区立袋小学校に8年勤務後、20年から三鷹市立第三小学校へ。「自律した学び手を育てる」ことをテーマに総合的な学習の時間を通して多くの企業とコラボレーションしながら社会と学校をつなげ、学びの個別化、協同化、プロジェクト化の授業実践を行っている。子どもたちの成長にはリフレクションが重要であると考え、実践を通して研究活動も行う。「子どもたちが主体者となり社会を変える」、そんな活動を目指している
(企画・文:長島ともこ、注記のない写真:今祥雄)
制作:東洋経済education × ICT編集チーム
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