小・中の不登校過去最多「無理やり登校」避けるワケ 全国に特例校17校、オンライン活用した支援も
【北海道】
札幌市 星槎もみじ中学校
【東京都】
葛飾区 東京シューレ葛飾中学校
八王子市 八王子市立高尾山学園小学部・中学部
国立市 NHK学園高等学校
調布市 調布市立第七中学校はしうち教室
江戸川区 東京シューレ江戸川小学校
福生市 福生市立福生第一中学校
大田区 大田区立御園中学校
【神奈川県】
横浜市 星槎中学校、星槎高等学校
【愛知県】
名古屋市 星槎名古屋中学校
【岐阜県】
揖斐郡 西濃学園中学校
岐阜市 岐阜市立草潤中学校
【京都府】
京都市 京都市立洛風中学校
京都市 京都市立洛友中学校
【奈良県】
大和郡山市 学科指導教室「ASU」
【鹿児島県】
日置市 鹿児島城西高等学校普通科(ドリームコース)
(21年4月1日現在)
こうした中、不登校の児童生徒を支援するため、独自の取り組みをする自治体もある。
熊本市は22年度から不登校の児童生徒を対象にした「教育ICTを活用したオンライン学習支援」を開始する計画を進めており、その本格実施に向けて21年9月から学習体験をスタートさせている。同市教育委員会が主導して進められているこの学習体験では、40人を想定して希望者を募ったところ小学生26人、中学生42人の参加申し込みがあり、9月1日からZoomなどを使ったオンラインの学習支援が行われている。
熊本市は教育のICT化を17年度から本格的にスタートさせてきた。そのため20年のコロナ禍での一斉休校のときにも4月半ばには市内すべての小・中学校でオンライン授業を始めることができたという。
こうしたコロナ禍で、オンライン授業に取り組んだ自治体や学校では、不登校だった児童生徒がオンライン授業には参加できたという例が多くあった。熊本市では、学校が再開されてからも教員たちがオンラインで学習支援を行ったところ、3学期からは登校できるようになった生徒もいた。
今日は学校に行きたくない――。どんな子どもにも、そう思う瞬間はきっとある。しかし、それが長期欠席・不登校になると、学校に行きたくない・行けないという、本人にとっては切実な理由が必ずあるはず。子どもにとって真に大切なのは、登校することではなく、学びを止めないこと。そうであるなら不登校の児童生徒に対しては、ICTなども活用しながら、まずは学びの機会をきちんと用意することが優先されるべきであろう。
(文:崎谷武彦、写真:ノンタン/ PIXTA)
制作:東洋経済education × ICT編集チーム
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