いじめに気づく大人、気づかない大人の決定的差 いじめの定義変更が、認知件数の増加に影響

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「子ども同士に限らず、いじめは人間関係のある所で必ず起きるものです。だから完全になくすことは不可能です。むしろいじめに気がついた大人は、それが起きないようにするにはどうすればいいか、難しい問題をどう乗り越えていくか、そういうことを子どもに理解させるいい教育のチャンスだと考えてみてはどうでしょうか」

確かに大人の社会にもいじめはある。そして、そんないじめに気がついたとき、見て見ぬふりをしている大人も少なくない。子どもの時に受けたいじめは、その子の将来にも大きな影響を与える。いじめに遭っているのではないか、少しでもそう感じたら、全力で向き合わなくてはならない。

山﨑聡一郎(やまさき・そういちろう)
教育研究者、慶應義塾大学SFC研究所所員、ミュージカル俳優、合同会社Art&Arts社長、写真家
小学校の時、骨折するほどの暴力を伴ういじめの被害に遭う。加害者と距離を置くために中学受験をして私立中学校に入学するが、中学では逆にいじめの加害者を経験する。いじめの被害経験がある自分が加害者になることはないと考えていたために大きな衝撃を受ける。こうした自身の経験を踏まえ、大学ではいじめの問題について研究したいと考えるようになり「法教育を通じたいじめ問題解決」をテーマとして研究活動を開始した。著書に『こども六法』(弘文堂)、『こども六法ネクスト おとなを動かす悩み相談クエスト』(小学館)、『10代の君に伝えたい 学校で悩むぼくが見つけた未来を切りひらく思考』(朝日新聞出版)など多数。ミュージカル俳優や写真家としての顔も持つ
(撮影:尾形文繁)

(文:崎谷武彦、注記のない写真:iStock)

制作:東洋経済education × ICT編集チーム

東洋経済education × ICT

小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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