大人顔負け、子どもがTEDで「英語スピーチ」の衝撃 中高生・大学生が自分の考えを世界に発信

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英語圏の国ならばTEDは、その理念どおりシンプルに「広める価値のあるアイデア」を共有する場だ。しかし、ここ日本においてはオールイングリッシュでスピーチを行うこと自体、誰でも簡単にできることではない。グローバル化が進む中で、ビジネスの現場でも英語を使う機会が格段に増えているが、たとえ英語を話せる大人であっても身構えてしまう舞台に、子どもたちが登壇するというからすごい。

今回、公募で選ばれたのは、渋谷教育学園渋谷中学校の清水麻莉花さん、Camelot International Schoolの河野葉月さん、筑波大学附属坂戸高等学校のミギネス 大河 オーランドさん、国際基督教大学の宮島ヨハナさんの4名だ。

渋谷教育学園渋谷中学校の清水麻莉花さん(左上)、Camelot International Schoolの河野葉月さん(左下)、筑波大学附属坂戸高等学校のミギネス 大河 オーランドさん(右上)、国際基督教大学の宮島ヨハナさん(右下)

これまでも中学生や高校生、大学生が自分の思いを英語で発信できる場としては、英語の弁論大会やスピーチコンテストがあった。ただ、学校からの推薦がないと応募ができないものや、海外在住経験、学校種別などによって参加できるものが異なり、誰にでも広く門戸が開かれているとは言い難い状況にある。

そこで今回は、どんな子どもにも平等にスピーチの機会を与えられるようスピーカーの選定を公募制とし、その過程や努力にも焦点を当てたという。本人がチャレンジしたいと思えば応募ができるようにし、審査も本人が作製した3分の動画で実施した。「学校の先生や保護者に言われたからではなく、TEDに出たい、スピーチしてみたい、社会に対してどう思っているかを自分の言葉で伝えられているかどうかをポイントに選んだ」とピグマリオン恵美子氏は話す。単に子どもたちの英語力を伸ばしたいというわけではなく、世界で活躍できる人材を育てたいと考えているからだ。

そのために身に付けたい3つのCがあるという。「Curiosity(好奇心・探究心)」「Character(強み)」「Competence(社会的スキル)」だ。高い自己肯定感と、自律して物事に積極的に取り組む探究心、協調性を育てたい。自分の考えを世界に向けて発信するTEDのスピーチも、そうした能力を育むことのできる刺激的な場というわけだ。

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