中国にとって米中対立よりもっと怖い出生率低下 産児制限再緩和も人口ピークは25年に前倒し

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移民の受け入れは切り札にならない

中国のエコノミストは、人口高齢化に伴う収入・支出減少がもたらすディスインフレ傾向に対処するため、年金と医療、教育への支出を増やすことを提案している。だがそれは予算への圧力となり、債務水準をさらに高める可能性がある。

米国と欧州は移民受け入れで出生率の低下を相殺したが、権威主義的な政治体制の中国に移り住みたいと考える外国人は極めて少ない。

産児制限の再緩和だけで少子高齢化の流れに歯止めをかけることは難しい。子育てにかかるコストが膨らみ続けていることを踏まえると、習政権が生産性向上と農村部から都市部への人口移動を促す投資で出生率低下の悪影響を打ち消すことができるかどうかが当面の問題となっている。

上海の公園で遊ぶ子供(4月10日)

(ブルームバーグ・ポリティクスのウェブページをご覧になるには、こちらのブルーリンクをクリックして下さい)

原題:The Top Threat to China’s Rise Is From Within: Balance of Power(抜粋)

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著者:Daniel Ten Kate

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