G suiteとは? 実践で使えるクラウド活用術 GIGAスクール、押さえておきたいはじめの一歩
目指すのは教育現場のペーパーレス化
GIGAスクール構想は、先生に負荷をかけるためのものではなく、先生の負担を軽くしたうえで、生徒と向き合う時間をつくるものであり、「必要な教材や校務の資料などはどんどん共有化すべき」と貝塚氏は次のように語った。
「ビジネスの世界では、ICTを使って、簡単にさまざまな資料や仕組みをつくり、そして共有することが当たり前です。検温チェックの『スプレッドシート』の仕組みなども、何も先生が作る必要はありません。Twitterで一言そんなシートが欲しい、とつぶやけば、即座に誰かがアップしてくれるのが今の時代です。それを共有すればいいわけです。物事を共有するとなるともちろん強固なセキュリティーが必要ですが、その点もクラウドでは担保されています。活用しない手はないわけです」
今後、貝塚氏が目指すのは教育現場の「ペーパーレス化」だという。単に紙を減らしたいということではなく、先生方の負荷を減らすのが目的だ。そして紙でなくなったデータは、属人化することなく共有化することが容易で、共創し合う教育現場が目指せるはず。そのためにも「まずは難しく考えずに、できるところからクラウドやPC活用を始めてほしい」と貝塚氏は語った。

2006年にヤフーに入社後、Yahoo!ファイナンスでスマホサービス立ち上げや株価予想など新規サービスの立ち上げを行う。Yahoo!ブログではサービスマネージャーとして売り上げ改善対応を行い、利益のV字回復を達成。Yahoo!不動産ではプロダクション部長として、不動産メディアの立ち上げを行った。15年4月からスペースマーケットに参画し、19年4月から執行役員、同年12月東証マザーズ上場。その後、20年10月にギガサポ合同会社を設立し代表となる。 子育てを行う中で、今回のコロナ禍での休校を通して、教育機関のICT化の遅れを痛感。これまでの経験を生かし、「ICTで子どもたちの未来を創る」をミッションに、現在子どもたち、先生のためのICT活用に尽力する
(写真:今井康一)
制作:東洋経済education × ICT編集チーム
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