広島県立高、保護者負担で「1人1台端末」の本気 民間出身校長が転身「広島県教育長」の凄腕

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広島県教育委員会教育長 平川理恵(ひらかわ・りえ)
京都市生まれ。1991年同志社大学卒業後、(株)リクルートに入社。1998年南カリフォルニア大学経営学修士(MBA)取得。1999年留学仲介会社を起業。2010年全国で女性初の公立中学校民間人校長として横浜市立市ヶ尾中学校に着任。2015年横浜市立中川西中学校校長。文部科学省中央教育審議会の各委員を歴任し、新学習指導要領改訂作業に携わる。2018年4月から現職。内閣官房教育再生実行会議有識者。著書に『クリエイティブな校長になろう』(教育開発研究所)、『あなたの子どもが「自立」した大人になるために』(世界文化社)など

「デジタル機器を使えない生徒を出したくないのです。それは彼らが今後の人生を生きていくうえで大きなリスクになりうるからです。オンライン体制を整えていくには困難もあるかもしれませんが、なぜ必要なのか、地道に説得する機会を持つことも欠かせません。多くの教員は積極的であり、このコロナ禍の中で、教員の皆さんの頑張りもありオンライン教育が前進しました。これを機会に私たちは今後もオンラインによる新たな教育スタイルを広めていきたいと考えています」

今から2年前、広島県に来た時「この人、宇宙から来た!と思っていたと思う」と自分に対する周囲の評価について笑顔を交えて話す平川氏。だが、どの施策についても、なぜ必要かを丁寧に説明してきたという。中でも面白いのが、あのリクルートの創業者、江副浩正氏もやっていたというトイレの壁新聞だ。自分の率直な気持ちを伝える手書きの新聞を通じて、さまざまな人の意見が集まってくる。改革を進める仕掛けが、ここにもある。

(写真はすべて広島県教育委員会提供)

制作:東洋経済education × ICT編集チーム

東洋経済education × ICT

小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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