令和の日本型学校教育に求められていること 「指導の個別化」と「学習の個性化」とは
「令和の日本型学校教育」が目指す学びとは
「令和の日本型学校教育」で子どもの学びのパートを見ると、多様化が進む子どもたちすべてに基礎的・基本的な知識・技能などを確実に修得させるためには、専門性の高い教師がより支援が必要な児童生徒により重点的な指導を行う必要性を指摘。子どもたち一人ひとりの特性や学習進度などに応じ、指導方法や学習時間などを柔軟に設定するとともに、子どもたちが自らの学習状況を把握し、調整しながら粘り強く学習に取り組む態度を育成する、「指導の個別化」が欠かせないとしている。
また、基本的な知識や情報活用能力といった資質や能力を土台として、専門性の高い教師が個々の子どもに応じた学習活動を提供することで、主体的に学習を最適化する「学習の個性化」も重要だ。これら、「指導の個別化」と「学習の個性化」を教師視点から整理した概念が「個に応じた指導」、学習者視点から整理した概念が「個別最適な学び」とまとめている。
また、学校ならではの協働的な学び合いや、地域をはじめ多様な他者と協働して主体的に実社会の課題を解決しようとする探究的な学び、体験活動などを通じた「協働的な学び」が重要なことは言うまでもない。異学年間の学びやほかの学校の子どもたちとの学び合いも含む「協働的な学び」については、ICTの活用により空間的かつ時間的制約を超えて発展させることも可能だろう。もちろん、人間同士のリアルな関係づくりや体験の重要性は、 Society 5.0時代にこそいっそう高まると指摘。「中間まとめ」では、「令和の日本型学校教育」で目指すべき学びを、多様な子どもたちの資質・能力を育成するための、個別最適な学びと、社会とつながる協働的な学びの実現、と結論づけている。
(写真:iStock)
制作:東洋経済education × ICT編集チーム
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