バイクの街、台湾・高雄で鉄道利用は広がるか

MRTやLRTが続々と開業、新路線の計画も

高雄市内の臨港エリアを走るLRV。架線レスでバッテリーによる運行だ(筆者撮影)

カラーン、カラーン。警笛の鐘の音と共に超低床車両(LRV)がやってきた。沿線ではカメラやカメラ付き携帯電話を構える人が多い。停留所に行けば、多くの人が次の電車を待っていた。

台湾南部の高雄市では台湾初の軽量軌道交通(LRT)が開通して1年半が経った。休日は多くの人が利用する路線に成長しているが、これまで幾多の苦難を乗り越えて今日の姿につながっている。

高雄市内は5路線が走る

高雄市内を走る軌道系交通機関は現在5路線がある。台湾鉄路管理局(台鉄)が管理・運営する西部幹線、高雄市と首都機能を持つ台北市の間を結ぶ台湾高速鉄道、そして高雄捷運(高雄メトロ)が運営する都市鉄道(MRT=Mass Rapid Transit)2路線とLRT(Light Rail Transit)1路線だ。

高雄市のMRTは1980年代から建設の可能性について検討され、MRT4路線、77.7kmの建設が提案された。その後、1990年には高雄市にMRT建設の準備局が作られたものの、4路線のうち2路線は赤字もしくはわずかな黒字しか得られないという試算結果から先送りとなった。その後、まず2路線の整備を行うことになり、高雄市街を南北に結ぶ紅線と東西に結ぶ橘線を、1998年からBOT方式で建設することになった。BOTとは、公共セクターが民間セクターにインフラの建設を行わせ、その代わりに一定期間の運営権を付与する方法だ。

MRT計画には3つのグループが名乗りをあげ、最終的に地元の中国鋼鉄が中心になったグループが主体として選ばれた。そして2000年12月に高雄メトロが設立される。つまり、高雄メトロは日本式に言えば「私鉄」ともいえる。現在も一番の出資者は中国鋼鉄で、43.36%を占める。その後は2001年10月にMRT2路線が着工され、2008年3月に紅線、9月に橘線が開業した。市街を南北につなぐ紅線は距離も長く、31.15kmに24駅を設けた。東西につなぐ橘線は13.55kmに14駅を設けた。車両数は2路線合わせて42編成・126両で3カ所に車庫を構える。

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