HDDは赤字続き それでも強気の日立・古川社長

HDDは赤字続き それでも強気の日立・古川社長

米IBMから約20億ドルで買収したが赤字続き、5年間で1202億円の赤字となるハードディスク事業。古川社長は強気姿勢を崩さないが今期黒字化への道のりは険しい。(『週刊東洋経済』6月9日号より)

「ハードディスクドライブ(HDD)事業は2007年度に絶対に営業黒字化します」。総合電機最大手、日立製作所の古川一夫社長の威勢のよさに、5月28日の経営方針説明会に集まった315人の記者、アナリストは思わずのけぞった。HDDはパソコンやサーバーに用いる記憶装置のことだ。

日立は02年に米IBMからHDD事業を約20億ドル(約2400億円)で買収すると発表。自社のHDD部門と統合し、新会社「日立グローバル・ストレージ・テクノロジーズ(HGST)」を設立した。庄山悦彦会長が社長時代に断行したM&Aだが、設立以来、赤字続き。06年度の営業赤字437億円は過去最悪だ。

この第1四半期(1~3月期)も1億5000万ドル(180億円)の営業赤字だった。HGST設立から07年度までの5期累計の営業赤字額は1202億円になる見込みだ。買収額と合わせれば約3600億円もの巨額に上る。

古川社長は2010年3月期に営業利益5000億円の中期計画を掲げる。日立の社長として初めて、「私のコミットメントです」と経営責任に言及している以上、“必達”のはず。そのカギを握るのがHDD事業の黒字化だ。

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