都内30駅「大地震で危険度が高い」ランキング 火災や建物倒壊の危険、道路の幅にも注意

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今回、駅及び駅前周辺の町丁目に絞って危険度が高いとされた順にランキングを行った。その目的は後述するとして、まずはワースト15の結果を見てみよう。

上位には都内東部、下町エリアの駅が並んでいる。8位までには4位の雑色駅(京急)以外、京成と東武の駅が名を連ねる形になった。家屋が密集する下町エリアで、荒川や隅田川沿いの沖積層低地、すなわち地盤が柔らかく揺れやすい地域である。危険度ランクで、町屋駅のように5(3・4)とあるのは、危険度5の町丁目のほか同3や4の町丁目にも駅や駅前がまたがっていることによる。表の詳しい見方は文末参照。

23区の西寄りも安心できない

下町でなければ安全というわけではない。23区内西寄りでも12位にJR中央線の高円寺駅、14位に東京メトロ丸ノ内線の南阿佐ケ谷駅が顔を見せている。

16~30位を見ても北千住駅や京成金町駅など下町の駅が多いものの、中央線阿佐ケ谷駅や東急の下神明駅、旗の台駅、祐天寺駅、小田急の経堂駅などが入っている。よく指摘されるように23区内西寄りでは、環七道路に沿って幅数キロにわたり木造家屋が密集して火災危険度が高い地域が多い。このランキングを見てもその傾向が表れている。

では、われわれはどう対処したらいいのだろうか。外出して駅に降り立ったら、近くの避難所や広域避難場所を確認するようにしたい。単純すぎることだが、これを徹底することだ。

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内田 宗治 フリーライター、地形散歩ライター

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うちだ むねはる / Muneharu Uchida

主な著書に、『地形と歴史で読み解く 鉄道と街道の深い関係 東京周辺』(実業之日本社)、『外国人が見た日本 「誤解」と「再発見」の観光150年史』(中公新書)、『関東大震災と鉄道』(新潮社)など多数。外国人の日本旅行、地震・津波・洪水と鉄道防災のジャンルでも活動中。

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