日経平均は小幅続伸、約3週間ぶりの高値 米重要指標の発表を控え、こう着感強まる

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 9月1日、東京株式市場で日経平均は小幅続伸。終値は8月12日以来、約3週間ぶりに1万6900円台を回復した。写真は東京証券取引所で2015年8月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 1日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅続伸。終値は8月12日以来、約3週間ぶりに1万6900円台を回復した。米国株安や前日の上昇の反動で朝方は利益確定売りが先行したが、為替の落ち着きなどを背景に切り返す動きとなった。世界的な金融株高の流れを引き継ぎ、メガバンクが堅調に推移したほか、医薬品株や自動車株なども買われ、相場を支えた。東証1部の売買代金は1.9兆円と低水準だった。

今晩の8月米ISM製造業景気指数、あすは8月米雇用統計と重要指標の発表が相次ぐことから後場にかけては様子見姿勢を強めた。8月12日の直近高値1万6943円もテクニカル的な抵抗線として意識された。市場では「米利上げの風向きを左右する重要経済指標の発表を控えて動きが取りにくい環境ではあるが、全般に底堅さは維持している」(SMBC日興証券投資情報部部長の太田千尋氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、西松屋チェーン<7545.T>が続伸。31日に発表した2017年2月期業績予想の上方修正を好感した。プライベートブランド商品の販売が計画通りに進捗し既存店売上高が好調だったほか、値下げロス率の改善や円高に伴う仕入れ原価の低減が進んだ。半面、国際石油開発帝石<1605.T>、石油資源開発<1662.T>などの石油関連株が軟調。31日の米原油先物市場で、米国産標準油種WTI10月物の清算値が中心限月としては約3週間ぶりの安値水準を付けたことが嫌気された。

東証1部騰落数は、値上がり1182銘柄に対し、値下がりが656銘柄、変わらずが134銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      16926.84 +39.44

寄り付き    16885.16

安値/高値   16864.56─16941.18

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1337.38 +7.84

寄り付き     1330.77

安値/高値    1327.88─1338.52

 

東証出来高(万株) 184374

東証売買代金(億円) 19541.01

 

(河口浩一)

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