スマホに押されるウォークマンに込めた、ソニーのブランド戦略

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ソニーの音響事業では現在、高機能ヘッドホンやイヤホン、スピーカーといった製品を強化中。スマートフォンに別売りのヘッドホンを接続するユーザーは世界的に増えている。多くのメーカーが音響関連のアクセサリを強化する中、「音のソニー」に対するブランド力は健在だ。欧米では100~200ドルもする高単価なヘッドホンが好調で、東南アジアや中東、南米でも強いブランド力を持つ。

たとえば南米では、大音量で低音再生する現地仕様のオーディオ機器を展開している。日本ではありえない商品だが、地域ごとにこまやかに製品ラインナップを取りそろえることにより、複数地域でシェア1位をキープし続けている。

今後もこのポジションを守るうえで、音楽に接する機会が多い10代の若者を押さえておくことは大事な戦略となる。「台数ベースでは市場縮小が続くが、14年度を底に金額シェアをプラスに持っていきたい」(高木氏)。テレビやデジタルカメラが高画質化に向かう中、音も高音質へ必ず向かうと自信を込める。「音のソニー」という原点回帰で再成長を目指す。

(前田 佳子 =東洋経済オンライン)

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