日本板硝子チェンバース社長が家庭の事情で辞任、藤本会長復帰


 欧米の工場はピルキントン社傘下だけに、チェンバース氏だからこそ思い切ったリストラが出来る、とも見られている。ただ、チェンバース氏以外のピルキントン出身経営陣が変わらないのであれば、チェンバース氏辞任が即、改革スピードの減速につながる、とも言い切れない。

藤本氏も会見で「リストラには目鼻がついている。今まで通りの体制で、今後は次の成長戦略を探る」と述べている。

それにしても、家族と過ごす時間を増やしたい、との辞任理由は、にわかには理解しがたい。だが業績悪化の引責辞任でも、業績が最悪期を脱するメドがついたからでもなく「辞任の唯一の理由は家庭の事情」とチェンバース氏は繰り返した。「日本の古典的なサラリーマンは、会社第一、家庭が二の次。それが間違いとは言わないが、私にはできない」とも語った。

藤本氏は「日本人から見ると考えにくいが、日本人の感覚で判断することは出来ない」と応じた。

チェンバース氏は辞任後「家族とより多くの時間を過ごす。新たに経営の仕事に就く意志はない」。グローバル企業への脱皮を目指して任命された英国人トップの降板は、呆気なかった。

(鶴見 昌憲 撮影:今井康一)

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