ナゼかまた増えている「キーボード一体型スマホ」 懐古ではない海外発の入力トレンドを読み解く

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ポケットにもすっぽりと入るこの『MindOne』だが、落下時の破損防止にケースをつけたいところだ。IKKOはそのケースにキーボードのついたモデルも提供している。これまたBlackBerryのような、長文をすらすらと打てそうな外観のスマートフォンに変身する。実際の押し具合はわからないが、新興メーカーですらキーボードを用意するとは、海外では日本以上に需要が高いのだろう。

キーボードケース
一体感のあるキーボードケースも販売(写真:IKKO)

一過性のブームか、他社の追従は不明

キーボード付きスマートフォンはメインラインの製品ではないこともあり、大手メーカーが今から市場に参入することはないだろう。筆者の記憶ではBlackBerry以外のメーカーは2014年ころにキーボード付きスマートフォンや携帯電話から撤退しており、復活の動きはない。今のスマートフォンは画面サイズが十分大きく、画面に表示させるソフトウェアキーボードの押し間違いも少ないため、あえて物理的なキーボードを搭載したモデルを出す理由がないのだ。

しかしそれでも1つ1つのキーを押しながら文字入力することが快適だと考えている人は今でも一定数いる。だがそんな人たちの要求に応えるキーボード付きスマートフォンを開発するのはUnihertzのような中堅メーカーか、ClicksやIKKOのような新興メーカーだけになってしまった

2026年は3機種もキーボードスマートフォンが出てくるという近年の中でも特異な年であるが、単なる懐古趣味にとどまらずAI連携やセカンドフォンとしての実用性を備えた進化が遂げられている。Clicks、Unihertz、IKKOの3社が示す独自の方向性は、タッチパネル全盛の現代において、物理的な入力体験の重要性を再定義しているのだ。このブームが一時的な現象で終わるか定着するかは不明だが、キーボード入力を好むユーザーにとって、2026年が「当たり年」であることは間違いないだろう。

山根 康宏 携帯電話研究家・ジャーナリスト

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やまね やすひろ / Yasuhiro Yamane

香港在住。石油化学企業の製造・研究・国際貿易業務を経てからフリーのジャーナリストに転身。中国および海外のスマートフォンや通信事情に精通。取材範囲は自動車、スマートシティー、インダストリー4.0、リテール、デザイン、材料まで幅広い。年の大半を海外市場の市場調査および海外展示会・発表会取材に当てており、脚で稼いだ情報を武器とする。大手IT系メディアに定期的に記事を執筆するほか、海外通信事情などの講演も積極的に行う。

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