お年玉「買い物か貯金」の二択はなぜ"惜しい"のか…元外資系トレーダーが「お年玉を外貨で渡す」納得の理由と、子に「お金の増やし方」を教える意味

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ここまで見ると、お年玉は基本的に消費に使われるものだと思われがちです。ただ、もしこの選択肢の中に、株や投資信託、あるいは外貨といった項目が自然に並んでいたらどうでしょうか。

使う、楽しむに加えて、育てるという選択肢がある。それだけで、お年玉は単なる臨時収入から、自分のお金と向き合うきっかけに変わります。

今楽しめるものを買うのもいい。そのうえで、少しだけ未来に回す。そんな選択肢が当たり前になることこそ、これからのお年玉の使い方なのかもしれません。

お年玉は「お金を増やす」を学ぶ入り口になる

わが家では、お年玉をもらうと必ず、どう使うかを一緒に考えます。今使うお金、あとで使うお金、育てるお金。言葉はシンプルですが、消費・貯蓄・投資という選択肢が世の中にあることを、自然に伝えることができます。

ここで意識しているのは、消費は悪で投資が正解、という構図を作らないことです。欲しかったものを買って、思ったほど満足できなかった経験もありますし、我慢したことを後で後悔する場合もあります。ただ私は、こうした失敗を勉強代とは呼ばないようにしています。あくまで「研究費」です。

どう使うと満足できるのか、自分なりに仮説を立て、試して、振り返る。そのプロセス自体が、お金との付き合い方を育ててくれます。

現金も決して悪者ではありません。ただ、現金は増えません。これからの子どもたちが生きる世界では、貯めて使うだけでなく、選んで増やすという感覚が当たり前になります。その入り口として、お年玉ほどちょうどいいものはないと感じています。

また、25年12月26日に閣議決定された税制改正大綱によると、27年から始まる「こどもNISA」の概要は以下のとおり。0歳から17歳までの間、年間投資可能額は60万円、対象期間中の非課税投資上限は600万円とされています。0歳からの投資が可能となります。

当然、子ども本人が最初から管理するのは不可能です。ここで本当に考えるべきなのは、制度そのものよりも、そのお金をいつ、どのように子どもに手渡していくのか、という視点だと思います。親がずっと管理し続ける前提では、マネー教育にはつながりません。

次ページわが家のお年玉の渡し方「株もいいけど外貨はどう?」
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事