サイバー攻撃"高度化の加速"が予想される2026年、「技術の話がわからない経営者」が《現場との断絶》が深まる前に即着手すべき「3つのポイント」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「なぜ防げなかったのか?」と犯人探しをするのではなく、「報告してくれてありがとう」とまず感謝を伝える。この心理的安全性が確保されて初めて、現場は躊躇なくアラートを上げることができます。

また、経営者自身の振る舞いも重要です。「セキュリティは難しいから」とわかろうとしない姿勢は組織全体に伝播し、自社のセキュリティ文化を衰退させます。わからないことはわからない、と現場と対話する機会を持つことも必要です。

2026年、防御の要は「経営の覚悟」

26年以降、生成AIの悪用により、攻撃の「自動化」と「自律化」はさらに加速します。経営者になりすましたディープフェイク音声による詐欺や、脆弱性を突く攻撃のスピードは、人間の処理能力を超えつつあります。

この脅威に対抗するために必要なのは、最新のセキュリティ製品を導入することだけではなく、セキュリティ製品で守れない攻撃にプロアクティブに対応しようとする姿勢です。

最後に企業を救うのは、形式美やマニュアルではなく、経営者の「覚悟」と、組織全体の「対応速度(レジリエンス)」です。技術が進化し、攻撃が高度化するからこそ、最後は泥臭い「人」と「組織」の強さが問われるかもしれません。

26年、あなたの会社は有事の際に「即断」「即応」できる組織になっていますか。その組織力をつける道筋を作れるのは、経営者だけではないでしょうか。まずは現場との率直な対話から始めてみてください。

東洋経済Tech×サイバーセキュリティでは、サイバー攻撃、セキュリティの最新動向、事業継続を可能にするために必要な情報をお届けしています。
鎌田 敬介 Armoris取締役専務CTO

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

かまた けいすけ / Keisuke Kamata

元ゲーマーで、大学時代にITエンジニアとして一通りの業務を経験。2002年よりJPCERT/CCにてセキュリティを学び、国際連携や海外セキュリティ機関の設立を支援。その後、大手金融機関のIT・サイバーセキュリティ管理に従事。一般社団法人金融ISACの立ち上げに参画。現在は複数の組織に所属し、各種コミュニティの活性化支援、国内外講演や幹部向けのレクチャー、技術者向けの演習などを行うほか、金融ISACアドバイザー、金融庁参与、茨城県警サイバーセキュリティ対策テクニカルアドバイザーも務める。著書に『サイバーセキュリティマネジメント入門』『経営課題としてのサイバーセキュリティ』など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事