サイバー攻撃"高度化の加速"が予想される2026年、「技術の話がわからない経営者」が《現場との断絶》が深まる前に即着手すべき「3つのポイント」
この経営者の感覚は正解です。ウイルス対策ソフトだけで万全と言える時代はとうの昔に終わっています。現場からの「技術的な安全論」を鵜呑みにせず、ビジネス感覚としての違和感を大切にする経営者が増えてきたことは希望です。
一方で、役員向けのサイバーセキュリティ研修で終始パソコンを見て心ここにあらずだったり、「技術のことはわからないから」と現場に丸投げしたりする経営者も依然として存在します。
しかし、経営者に求められているのは、ファイアウォールの設定値や攻撃手法の技術的詳細を理解することではありません。「技術的な詳細はわからない」と素直に認め、そのうえで「自社のビジネスにとって何が致命傷になるか」を理解し、現場に適切な資源と権限を与える「覚悟」を持つことなのです。
金融庁が24年に公開した「金融分野におけるサイバーセキュリティに関するガイドライン」も、経営者目線の内容が多く含まれています。実際、ガイドラインを読んだという方の感想には、「技術的なことはわからないのでガイドラインを読んでも理解できないかと思ったが、読んでみると意外とガバナンスの視点が多く、半分以上は理解できた」といったものもありました。
「100%の防御は不可能」と割り切る
ITの専門家ではない経営者が解像度を上げ、適切な意思決定を行うために必要なことは何か。技術専門書を読んで広く深いIT技術を理解しようとする前に、以下の3つのポイントを押さえてください。

まずは「マインド」を転換しましょう。「サイバーセキュリティは専門的すぎてわからない」という思い込みを捨ててください。国際的なスタンダードや、金融庁のガイドラインの項目を見ると、技術論ばかりではなく、ガバナンスやリスク管理の問題も多く含まれます。
現代において、攻撃を100%完璧に防ぐことは不可能です。侵入されることを前提とした時、経営者に求められるのは「すべてを守ろうとする」ことではなく、「何を守り、何を許容するか」という優先順位の決定です。


















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