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オリンパス改革は最終章「世界2000人削減」で描く針路→新CEO体制で真の"メドテック企業"へ脱皮できるのか、残された重い課題

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オリンパスの売上高に対する販管費比率は約50%と、競合のシスメックスやテルモが35〜36%程度であるのと比較すると、高い水準にある。体内に挿入する内視鏡は手厚いアフターサービスが不可欠なビジネスであり、信頼を担保するためのコストがかかる側面はある。だが、それだけでは説明がつかない組織の“重さ”がうかがえる。

改革後も残された構造問題

「組織の階層が多く、意思決定にとにかく時間がかかる」

管理部門に属する中堅の男性社員は、そう嘆く。現在の国内のグループ会社含む従業員1万1420人のうち過半数を40代以上が占めており、事業売却前の20年時点のデータでは、オリンパス本体の管理職比率は約20%に達していた。

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