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大学淘汰時代「構造的危機と転換迫られる現状」。大学が直面する危機の構造と改革の方向性①

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危機は「量」だけではない。もうひとつの深刻な課題が、学生と教育の“質”の問題だ。

大学の多くは、入学者の定員維持を優先するため、志願者の減少はすなわち選抜の緩和につながる。学びの多様化は歓迎すべき一方で、基礎学力などに課題を抱える学生に対しては教育支援の手厚さや初年次教育の制度化が不可欠となり、教育コストは上昇の一途をたどる。

さらに、今後は「学修成果に応じた補助金配分」や「出口指標による評価」が強まる可能性が高く、入学者を集めるだけでは評価されない時代が目前に迫っている。

財務面でみると私立大学の経営構造は脆弱

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