生成AIやロボット分野で「国産」の技術革新が相次ぎ、中国ではテック主導の成長に期待が高まる。

2月後半、コロナ禍を経て、5年ぶりに上海、北京を訪問した。2都市とも、コロナ前に比べて落ち着いた都市になっていたと感じた。大都市に住む人々が成熟し、あくせくしなくなったからかもしれないが、不景気が続いていることも影響しているだろう。
もっとも、今回会った多くの人々、とくに筆者よりもかなり若い30代との会話の中で、頻繁に出てきたのが「新経済」(ニューエコノミー)に対する期待の高まりだ。その始まりは、いうまでもなくDeepSeek(ディープシーク、深度求索)が1月20日に発表した新たな生成AIサービスだ。同サービスは、先端半導体を使わなくても高度な推論が可能だと示し、世界に衝撃を与えた。
これに続いて1月28日、中国の春節前の大みそか恒例の春節聯歓晩会(中国版紅白歌合戦)では、16体の人型ロボットUnitree G1(ユニツリーG1)が人間のダンサーたちと共演し、見事な踊りを披露。視聴者に強烈な印象を残した。同ロボットは、ディープシークと同じく民営テック企業が多く集まる浙江省杭州市の宇樹科技が開発したものだ。
そして、1月29日、春節初日に封切られたアニメ映画『ナタ2』が大ヒットしている。中国産アニメ『ナタ2』は、2019年に公開された『ナタ』に比べても、3DアニメとしてのCG技術の顕著な向上が見られた。現地で会った40代の友人は、映像処理技術の向上だけでなく、ストーリー面でも中国の老若男女に広く受け入れられたと指摘。中国神話の少年戦神ナタを主人公にし、中国の伝統的文化や価値観を重視しつつ、現代中国人の持つ個人主義的要素をうまく取り入れているという。
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