主力事業会社3社のトップ交代、新人事制度、5月以降の株価急落――。めまぐるしく動くNTTグループの今と未来について、島田社長を直撃した。
トップの顔ぶれは結果的に若返った
――6月からNTTグループは新体制となりました。会見では「新しい世代」と話していましたが、改めて人事刷新の狙いはどこにあるのでしょうか。
別に「世代交代」を狙ったわけではない。基本的には、事業の今後の展開を考えたときにふさわしい人になってもらったのが正直なところだ。結果として、ドコモ、データ、コムのトップはみんな50代になった。
中でもドコモの前田(義晃・新社長)さんは54歳と断トツに若い。ドコモだと、基盤の携帯事業は重要だが、これから基盤の上にいろんなアプリケーションを載せないといけない。それを牽引してきた前田さんにやってもらうのが重要だと思った。(社長就任後、通信・非通信ともに)幅広く対応しているので、非常に頼もしく思っている。
コムの小島(克重・新社長)さんは法人営業一筋で、幅広く法人事業を知っている。(NTTの)グローバルビジネスを全部寄せたデータは、グローバルと、従来手がけている国内のシステムインテグレーション、ソフトウェアビジネスも見ないといけないので、両方できる佐々木(裕・新社長)さんがふさわしいということだ。
――昨年のNTTデータの持株会社移行で、前任の澤田現会長が主導したグループ再編が一巡しました。これから、島田社長が経営で独自色を出していきたい部分はありますか。
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