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NTT社長が明かす「人事刷新」「株主急増」への思い 新体制で"事業ポートフォリオ改革"を加速する

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主力事業会社3社のトップ交代、新人事制度、5月以降の株価急落――。めまぐるしく動くNTTグループの今と未来について、島田社長を直撃した。

6月にグループ体制を一新させた、NTTの島田明社長。今年は新たな分野へのチャレンジを強化するという(撮影:尾形文繁)
従業員33万人を擁する巨艦、NTTグループ。その新体制が6月に発足した。
主力事業会社であるNTTドコモ、NTTデータグループ、NTTコミュニケーションズ(コム)のトップが一新。ドコモとデータを軸とする大規模グループ再編を主導した、澤田純会長の代表権も外れた。
新体制でどのような将来ビジョンを描き、足元の経営課題に立ち向かうのか。東洋経済では、就任から丸2年を迎えたグループトップ、島田明社長のインタビューを実施。前編では、新体制に込めた思い、民営化以来最大とされる人事改革の進捗、5月以降急落した株価などに対する考えを聞いた。

トップの顔ぶれは結果的に若返った

――6月からNTTグループは新体制となりました。会見では「新しい世代」と話していましたが、改めて人事刷新の狙いはどこにあるのでしょうか。

別に「世代交代」を狙ったわけではない。基本的には、事業の今後の展開を考えたときにふさわしい人になってもらったのが正直なところだ。結果として、ドコモ、データ、コムのトップはみんな50代になった。

中でもドコモの前田(義晃・新社長)さんは54歳と断トツに若い。ドコモだと、基盤の携帯事業は重要だが、これから基盤の上にいろんなアプリケーションを載せないといけない。それを牽引してきた前田さんにやってもらうのが重要だと思った。(社長就任後、通信・非通信ともに)幅広く対応しているので、非常に頼もしく思っている。

コムの小島(克重・新社長)さんは法人営業一筋で、幅広く法人事業を知っている。(NTTの)グローバルビジネスを全部寄せたデータは、グローバルと、従来手がけている国内のシステムインテグレーション、ソフトウェアビジネスも見ないといけないので、両方できる佐々木(裕・新社長)さんがふさわしいということだ。

――昨年のNTTデータの持株会社移行で、前任の澤田現会長が主導したグループ再編が一巡しました。これから、島田社長が経営で独自色を出していきたい部分はありますか。

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