設立75周年を迎えた北大西洋条約機構(NATO)は重大な節目に来ている。世界の安定に対する脅威は伝統的な軍事の領域を超えて進化し、偽情報の集中砲火に対峙せねばならない状況にあるからだ。こうした偽情報はNATOの結束と価値観を切り崩すものであるため、テクノロジーを駆使して世論を操作しようとする敵対的な権威主義国の「認知戦」を阻止することがNATO加盟国の重大課題となっている。
認知戦がもたらす脅威の規模を明らかにしたのが、ウクライナに対するロシアの野蛮な侵略戦争だ。クレムリンは大規模なソーシャルメディア作戦を展開することで偽情報を拡散し、反西側と反民主主義の感情をあおり立て、NATOの最大の強みである「結束」を切り崩そうとしている。
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