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米国自動車ストが拡大、高額経営者に不満爆発 労組リーダーの巧みなスト戦術にも注目集まる

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米国の自動車ストが拡大している。背景には経営者と労働者との分断がある。

ストに参加するホアナ・アンドリアノさん
赤い帽子姿でストに参加するホアナ・アンドリアノさん(右端)(撮影:長野美穂)

「うちの会社がダイムラー・クライスラーと呼ばれていた頃からずっと働いてきたけど、物価高で生活が厳しい。インフレを考慮した適正賃金を支払って」

背中に「UAW」のロゴが入った紺色のTシャツ姿で語るのは、カリフォルニア州在住のホアナ・アンドリアノさん(57)だ。

彼女は同州オンタリオ市にある、自動車メーカー「ステランティス」(旧クライスラー)の部品流通センターで時給労働者として働いている。映画『ロッキー3』のテーマ曲『アイ・オブ・ザ・タイガー』が大音量で流れる中、137人の同僚たちとストライキに参加した。

過去最高の利益も労働者に還元なく

全米自動車労働組合(UAW)はビッグ3のフォード、ゼネラル・モーターズ(GM)、ステランティスを相手に36%の賃上げを要求したが、企業側は20%を主張し交渉が決裂。9月15日、3社一斉でストに突入した。

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