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大王製紙が「脱・紙一本足」戦略に突き進む理由 「おむつのエルメス」で中国、東南アジアを開拓

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需要が減り続ける紙・パルプ業界。製紙メーカーが活路を見いだすのは、新興国で需要が高まる「あの商品」だ。

国内の衛生用紙の生産量は、王子ホールディングスや日本製紙グループを上回りシェア1位。海外市場ではユニ・チャームや花王の背中を追う(写真:大王製紙)

デジタル化やペーパーレス化の流れで、出版用紙や新聞用紙、コピー用紙など「紙」の需要は減り続けている。

そんな中、総合製紙メーカーとして紙・パルプ業界3位の大王製紙は、紙おむつに加えて、ティッシュ・トイレットペーパーなどの衛生用紙の生産・販売を強化している。

国内外で生産体制の強化や販売戦略の見直し、新商品の開発などを図り、2027年3月期には「紙・板紙(いたがみ)」事業を上回る売上高を目指す。

次ページカギを握るのは海外事業
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