有料会員限定

否決スレスレ「御手洗ショック」は来年もありうる 女性取締役検討も「後継者育成計画」に懸念

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

キヤノン以外にも女性取締役ゼロの上場企業は山ほどある。

代表取締役を務める御手洗氏
1981年から取締役、89年から代表取締役を務める御手洗氏。2020年に3度目の社長に(撮影:尾形文繁)

特集「紛糾必至の2023株主総会」の他の記事を読む

賛成率わずか50.59%。キヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長CEO(最高経営責任者)は危うく再任を否決されるところだった。今から3カ月前、3月30日の株主総会でのことだ。

キヤノンの大株主には機関投資家がずらりと並ぶ。女性取締役がゼロの場合、経営トップの再任に反対──主立った機関投資家はそんな基準を設けるようになった。それで御手洗会長は去年も75.28%と賛成率が低かった。

取締役の刷新がカギか

この女性ゼロ基準を今年いっそう厳格に適用するようになり、御手洗会長の賛成率ががくっと下がった。

次ページ不正発覚より影響大
関連記事
トピックボードAD