有料会員限定

「ゴルバチョフ生存」の情報が取れた軌跡を語ろう 佐藤優が語る秘密情報の収集分析方法とは

✎ 1〜 ✎ 392 ✎ 393 ✎ 394 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

実は命を失いかける事態に遭遇した。2月4日の晩から5日にかけて筆者はチェコのプロテスタント神学者ヨゼフ・ルクル・フロマートカの著作集『危機の時代の神学』(平凡社から刊行予定)の解説を書いて徹夜した。この神学書は筆者のライフワークとなる重要な翻訳作品と考えているので私も力を入れている。

徹夜でひどく疲れたので、5日日曜日の午後4〜6時、寝室で仮眠した。すると飼い猫のタマ(白茶ブチ、10キログラムの雄)とミケ(キジトラの長毛種、8キログラムの雄)が布団に入ってきて、暖かい場所を寄こせという。筆者は猫の要求にはすぐに応じてしまうので、無理な姿勢で寝ることになった。

主治医と猫のおかげで命拾い

起きると寝違えで肩が痛い。一晩寝れば治ると思ったが、痛みが増してキーボードをたたけなくなった。作家の仕事に障るので、妻に同行してもらい朝一番(午前9時半)に近所の整形外科に行った。レントゲンを撮ったところ首と肩の骨には異常がないので、通常の寝違えという診断だった。

右肩に痛み止めの注射を打ってもらったら痛みは少し収まり、その日の昼と午後は予定どおりに会合を済ませたが、再び右肩に激痛が走ったので家に戻って床に就いた。一晩中痛さでうなされた。その晩は元首相秘書官と会食の約束をしていたが痛みで起きられずキャンセルしてしまった。

次ページ翌日、医師より培養検査の連絡があり――
関連記事
トピックボードAD