昨年5月、ブラジルの大統領に再選される前のルラ氏は、ウクライナのゼレンスキー大統領とロシアのプーチン大統領はウクライナの戦争に対して同等の責任を負っていると主張した。だが、ロシアの侵略戦争に「中立」の立場を取る姿勢は、それがどの国から出てきたものであったとしても、擁護できるものではない。
個人についても同じだ。街角で執拗に子どもを殴りつける大人を見かけたら止めに入るのが当然だと私たちは考える。中立など論外であり、こうした状況で行動を起こさなかった者は、品性下劣な人物として非難されるに違いない。
中立論者は正しいのか
では、ロックバンド「ピンク・フロイド」の創設メンバー、ロジャー・ウォーターズ氏が先日、国連安全保障理事会で行った演説に私たちはどう反応するべきか。活動家でもある同氏はオンラインで行った演説中、ウクライナにおけるロシアの戦争は違法であり「最も強い言葉で」非難されるべきだとした後、急いでこう付け加えた。
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