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アメリカの債務上限問題は不必要な危険を招く アメリカ政府の「デフォルト」はありえる

イエレン米財務長官(写真:Waldo Swiegers/Bloomberg)
米連邦政府の債務が1月19日、31.4兆ドル(約4100兆円)の法定上限に達した。米財務省は今、議会が債務上限の引き上げか適用停止をするまでの時間を稼ぐ「特別措置」に頼るようになっている。元利払いの期限までに議会の対応が間に合わなければ、米政府はデフォルト(債務不履行)を起こすことになる。
米政府のデフォルトなどありえないという読者は認識を改めたほうがよい。というのは、米政府は実際、過去にデフォルトを起こしているからだ。その歴史は古く、米政府は18世紀末から19世紀半ばにかけて、利払いを遅らせたり、元本の償還を拒んだりしたことがある。1979年には、財務省の手続きミスから財務省短期証券の満期償還で1億2200万ドルの支払い遅延を起こしている。
79年のデフォルトはアクシデントといえるが、それ以外にも危ない瞬間は何度もあった。議会は60年以降、債務上限の引き上げや一時的な引き上げ、適用停止、解釈の修正を78回も行っている。
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