中国は国際ルールを順守し、対外開放を進めよ 改革開放の徹底が国際関係の改善につながる

✎ 1〜 ✎ 175 ✎ 176 ✎ 177 ✎ 最新
拡大
縮小
マイクを前に話す習近平氏
中国はCPTPPやDEPAの加盟に前向き。国際基準を順守する姿勢が肝要である(写真:新華社/アフロ)
ウクライナ問題やコロナの急拡大で中国の対外関係は複雑化している。『財新周刊』1月9日号の社論は、改革開放の徹底が国際関係改善につながると訴える。

中国の対外関係が新たな局面を迎えている。国内外における人々の往来が再開する一方で、コロナの流行や国際地政学の大きな変化などが国際関係の改善において障害となっている。関係改善に向け、中国は規範意識と契約精神に対する意識を向上させることが必要だ。

実際、最近の中国上層部は、高水準の対外開放を推進し、制度型開放を拡大する決意を表明し続けている。2018年の中央経済工作会議(年に1度開催される中国の経済政策関連の最高レベル会議)、22年10月の中国共産党第20回全国代表大会の報告書、22年末の中央経済工作会議で、制度型開放の重要性が強調された。これは中国経済回復のカギである。

次ページ中国は40年以上、国際秩序に積極的に適応
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内