ゼロコロナ政策の長期化により低迷を続ける中国経済。今後のかじ取り役として注目されているのが、国家主席である習近平の側近として知られる李強だ。
李強は、2022年10月に習近平政権が異例の三期目を迎えたのと同時に、共産党最高指導部である常務委員会へ起用された。2023年3月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で首相に就任するとみられている。
中国では、経済政策全般を取り仕切る首相には副首相の経験があることが不文律となってきた。これに該当しない李強が首相に起用されるなら、どうしても「お友達人事」の印象が強くなる。
三期目を固めるキーマンたち
今回新たに常務委員会へ入った4人は、いずれも習近平との個人的な距離が極めて近い。
李強、蔡奇(党中央書記処常務書記)、丁薛祥(党中央弁公庁主任)はいずれも習近平の地方勤務時の部下だ。李希(趙楽際から党中央規律検査委員会書記を引き継ぐ。広東省党書記も兼任)は習近平に直接仕えたことはないが、陝西省延安市の党委書記だった時代に当地とゆかりの深い習近平に見いだされたといわれている。こうした面々からは習近平への異論など出ようがないだろう。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
無料会員登録はこちら
ログインはこちら