JR東海が作った名古屋の新名物「ぴよりん」の秘密 愛らしさで大人気、新幹線で運べば崩れない?

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「このかわいいアイスは何だ?」――。瞬く間にネットで話題となり、ツイッターのトレンドワードでは「ぴよりん」が急上昇。「当社のサイトにアクセスが殺到し、サーバーがパンクしてしまった」と矢崎課長が笑う。

当初は1日20〜30個からスタートしたぴよりんは、現在では1日に1500〜1800個も売られるようになった。かつてぴよりんはいつでも店頭に並んでいたが、現在はぴよりんが店頭に並ぶタイミングを狙って店の前に大行列ができる。売り始めたとたんに売り切れる。

N700とぴよりん
東海道新幹線と「ぴよりん」(撮影:梅谷秀司)

生産数、一気に増やすのは困難

もっとたくさん作ればよいのにと思うが、「手作りのため需要に合わせて生産数を増やすのが容易ではない」(矢崎課長)という。全国展開してはどうかという質問に対しても、「まずは名古屋で日々並んでいるお客様にどう届けるかが課題だ」。

こう考えると全国で気軽に買える日が来るのはまだまだ先のようだが、製造スタッフや生産設備を少しずつ増やしているというから、長い目で見守っていきたい。

大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げる。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に現在は鉄道業界の記事を積極的に執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京五輪・パラにボランティア参加。プレスチームの一員として国内外の報道対応に奔走したのは貴重な経験。

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